アマゾン(Amazon)が、プライム会員向けに約8年間提供してきた、「Try Before You Buy」サービスを段階的に廃止すると発表しました。
このサービスは、プライム会員なら無料で、アマゾンのマーケットプレイス上で販売されている洋服やシューズ、バッグなどを最大4点まで無料で取り寄せ、気に入ったものを購入するというものです。
廃止の最大の理由は、AIの進化によりバーチャル・フィッティング(仮想試着)がより簡単に行えるようになって来たことと、過去の購入履歴によりパーソナライズされた商品(色やサイズも)を的確且つ効率的に提案できるようになったことがあげられています。
一方で最大4点送付しても、3点は返品されるため、特にアメリカで問題となっている返品文化を取り込んだビジネスモデルへの批判への対応でもあるようです。
全米小売業協会(National Retail Federation)とリバースロジスティクス企業のHappy Returnsによると、2024年に買い物客返品した商品の総額は約8,900憶ドルということで、この数字は小売業者の年間総売上高の約17%に相当するということです。