USA Todayが選ぶベスト・グロサリーストア2024

  • メルマガ配信
  • ランキング
  • 話題の取組・情報
  • アメリカ
  • スーパーマーケット

2023年11月の弊社メールマガジン「USA Todayが選ぶベスト・グロサリーストアランキング2023」にて、アメリカ最大の情報誌およびニュースサイトであるUSA Todayがまとめたトップ10ランキングをご紹介しましたが、最新の2024年度ランキングが発表されたのでご報告します。

グロサリーストアランキング2024

このランキングは、USA Todayが定期的に行っている「10ベスト・リーダーズ・チョイス(10 Best Readers’ Choice)」という調査プロジェクトの一つで、旅行先、飲食店、ホテル等様々なカテゴリーのサービスプロバイダーを対象に、その分野の専門家とUSA Todayの編集者達が最も優秀と思われる評価対象候補をリストアップし、その中からUSA Todayの読者が4週間にわたり毎日1票ずつ投票したものを集計してランキング化したものです。アメリカには6万を超えるグロサリーストアがありますが、その中でも最も品揃えや優れたサービスで、存在価値を最も認められた上位10社の最新ランキングは以下の通りです。

2024順位企業名2023順位2022順位
1Hy-Vee(ハイヴィー)22
2The Fresh Market(フレッシュ・マーケット)11
3Heinen’s Grocery Store(ハイネンズ・グロサリーストア)5
4Stew Leonard’s(スチュー・レオナルド)35
5Gelson’s Markets(ゲルソンズ)6
6Aldi(アルディ)43
7Publix Super Markets(パブリクス)87
8Trader Joe’s(トレーダー・ジョーズ)99
9Wegmans Food Markets(ウェグマンズ)108
10Fresh Thyme Market(フレッシュ・タイム・マーケット)
※USA Today調査結果

ハイヴィー(Hy-Vee)がはじめてトップに

前年2023年まで3年連続トップだったフレッシュ・マーケット(The Fresh Market)に代わり、ハイヴィー(Hy-Vee)がはじめてトップに選ばれました。アメリカの市場調査会社大手イーマーケッター(eMarketer)社によると、2024年は消費者がどこでどのように買い物をするのかについて、より厳しく見極めるようになっているということで、小売企業にとって厳しい1年となったということです。

昨年のメールマガジンでも触れましたが、アメリカの消費者は10年前に比べて2倍の店舗を訪問して買い物をするようになっており、今年はその傾向がさらに強くなったようです。従って、実店舗やオンラインでの買い物体験の向上や、独自のロイヤルティプログラムによる付加価値提供による差別化を図ることに成功した小売企業だけが生き残ることができる厳しい時代になりつつあります。

今回はじめてトップになったハイヴィーは、アイオワ州ウェスト・デモインに本社を置き、アイオワ州、イリノイ州、カンザス州、ミネソタ州、ミズーリ州、ネブラスカ州、サウスダコタ州およびウィスコンシン州等中西部および南部で約280店舗を展開しているリージョナルチェーンで、1930年に設立された従業員持ち株企業で、約75,000人の従業員を擁する全米最大の従業員所有の小売企業です。

卓越したサービスと高品質な商品

「全ての通路に親切な笑顔を」をスローガンに、地元産の高品質な野菜や果物を農家と直接契約して提供しており、店舗内には広大なサラダバーをはじめ、ミートローフ、アジア料理、ピザ、フライドチキンなどのメニューをそろえたフードカウンターを設置して人気となっており、殆どの店舗で、ベーカリー、デリカテッセン、フラワーショップ、ワイン&スピリッツショップ、薬局、ヘルスクリニックや、ガソリンスタンド、フィットネスセンター等も併設しており、地元住民にとって買い物だけでなく、日常生活に必要なシーンにおいても存在価値を発揮している企業です。

魅力ある無料のロイヤルティプログラム

ハイヴィーは「Hy-Vee PERKS」という無料のロイヤルティプログラムを用意しており、簡単な登録をすることで特定商品を特別価格で購入でき、併設あるいは提携している中西部2,600カ所以上のガソリンスタンドにて割引価格で燃料の購入ができます。また、購入履歴や興味に基づいて、消費者毎にカスタマイズされた最新のオファーがメールやアプリを経由して定期的に配信されるなど、他社が有料で提供するようなロイヤルティプログラムを無料で実現しております。

ハイヴィーは卓越したサービスと、高品質な商品等により、今回のUSA Todayによる全米最高のグロサリーストア以外にも、アイオワ州の大手新聞社のデモイン・レジスター紙により、「最高の生鮮食品を提供するスーパーマーケット」および「最高の調理済み食品を提供するスーパーマーケット」の両部門で昨年1位に選ばれております。

昨年ご紹介したフレッシュ・マーケットに続き、今回のハイヴィーも日本ではあまり知られていないリージョナルチェーンですが、これからもこのような優れた小売企業をご紹介していきたいと思います。

こちらの記事もチェック

USA Todayが選ぶベスト・グロサリーストアランキング2023

USA Todayが選ぶベスト・グロサリーストアランキング2023

アメリカ最大の情報誌およびニュースサイトであるUSA Todayが、専門家、編集者および読者による最新の「アメリカのベスト・グロサリーストア・トップ10」を発表しました。 これはUSA Todayが定期的に行っている「10ベスト・リーダーズ・チョイス(10Best Readers’ Choice)」という調査プロジェクトのひとつで、旅行先、飲食店、ホテル、アクティビティ等様々なカテゴリーのサービスプロバイダーを対象に、その分野の専門家とUSA Todayの編集者が最も優秀と思われる評価対象候補をリストアップし、その中から全USA Today読者が4週間にわたり毎日1票ずつ投票したものを集計してランキング化しているものです。 B2B専門の食品小売り関連情報サイトを運営しているウィンサイト・グロサリー・ビジネス(Winsight Grocery Business)社の最新の調査によると、アメリカの消費者は10年前に比べて2倍の店舗を訪問して買い物をするようになったとのことです。 この背景には恒常的なインフレに加えて、2020年に発生した新型コロナウイルスによる長期のパンデミックによって更に加速したインフレ環境のなか、より経済的な買い物をするために多くの店舗を訪問するようになったということがあります。 従って年収が10万ドルを超える比較的富裕層と言われる消費者たちが、かつて見向きもしなかった価格訴求の代表格のウォルマートやダラーストアに足を運ぶ頻度が増えているという現象も起きています。 しかし、このような状況下でも他店舗では経験できないような高品質なサービスや商品を提供し続けることで、リピートして特定の店舗を利用し続けるいわゆるロイヤルカスタマーと呼ばれる優良顧客を多数獲得することに成功している店舗があります。 このようなロイヤルカスタマーは、特定のグロサリーストアに対して強い愛着や信頼を持っており、自身がその店舗をリピート訪問するだけではなく家族をはじめ友人や同僚などにもその店舗を勧めてくれたりするため、このようなロイヤルカスタマーを獲得することが企業にとって最優先課題となっています。 「アメリカのベスト・グロサリーストア・トップ10」は、数あるグロサリーストアの中で、最も価値のある店舗、最高のサービスを得られる店舗、高品質なグロサリーとセレクション、リピートしたくなる店舗等の観点から選ばれたものをまとめたものです。言い換えればより多くのロイヤルカスタマーに支持されている店舗ということになります。 ◆USA Today 10 Best Grocery Stores 2023 規模の大小はありますが、アメリカには63,000を超えるグロサリーストア(スーパーマーケット)がありますが、その中から選ばれたトップ10は以下の通りです。 2023順位企業名2022順位1The Fresh Market (フレッシュ・マーケット)12Hy-Vee (ハイヴィー)23Stew Leonard’s (スチュー・レオナルド)54Aldi (アルディ)35Heinen’s Grocery Store (ハイネンズ・グロサリーストア)-6Gelson's Markets (ゲルソンズ)-7Lidl (リドル)48Publix (パブリクス)79Trader Joe’s (トレーダー・ジョーズ)910Wegmans Food Markets (ウェグマンズ)8※USA Today調査結果 数多くのランキングで上位に入っている常連企業のパブリクス、ウェグマンズ、トレーダー・ジョーズ等を差し置いて、フレッシュ・マーケット(The Fresh Market)が昨年に続いてトップに選ばれました。 実際には2021年にもトップになっているため、3年連続での首位となります。 フレッシュ・マーケットは1982年創業で、ノースカロライナ州グリーンズボロを拠点に東海岸エリアを中心に22州で約160店舗を展開しているリージョナルチェーンで、ヨーロッパの生鮮市場を再現した店舗レイアウトと、1,500を超えるプライベート・ブランド商品が人気となっており、つい先日今後2年間で22店舗を新規オープンすると発表したばかりです。 平均的な店舗サイズは2,000㎡弱と比較的コンパクトな店舗での展開となっています。 2021年から導入したロイヤルティ・プログラム’Ultimate Loyalty Experience‘は、わずか7か月で100万人を超える会員を獲得しており、食品デリバリー大手のインスタカート(Instacart)社によるオンライン注文品の1時間以内配送も実施するなど、eコマースへの対応にも力を入れているグロサリー企業です。 今後も様々な視点から見たランキング情報をお届けしたいと思います。 (2023.11.22配信/記事作成:イオンコンパス(株)営業戦略部)

イメージ画像
流通視察ドットコム

の海外視察・研修情報

海外視察の企画と渡航手配を一括サポートするサービスをご用意しています。
長年の実績を元にした業種・業態に応じた企画と実施で、お客様の現地滞在
を最大限サポートし、有意義な時間と体験を生み出します。

記事作成

イオンコンパス㈱

イオンコンパス㈱

流通・小売業の海外視察担当者がお客さまの視察企画業務をサポートいたします。お客さまに寄り添ったサービスをご提供できることが、私たちイオンコンパスの強みです。 当社は旅行業および流通・小売業で培った豊富な情報やノウハウを活かし、お客さまのニーズに合わせた視察をコーディネートします。

MAIL MAGAZINE

無料メルマガ登録

海外流通事情の最新情報や流通視察ツアー情報などいち早く無料でお届けします!
メルマガ登録はこちら
CONTACT

ご相談・お問合せ

サービスに関するご相談や質問に関して、
お気軽にお問い合わせください。
ご相談・お問合せはこちら