アマゾンが独自開発し、アマゾンゴーやアマゾンフレッシュ等の店舗で採用してきたJust Walk Out(JWO)システムの開発を中止すると発表しました。 人工知能を活用して、買い物客が商品を手に取りレジを通ることなくそのまま退店することで、自動的に精算まで完了するというシステムですが、買い物中にリアルタイムでレシートを確認したり、どのくらいお得に買い物ができているのか等が分からないのが不便である等多くの意見が顧客から寄せられているとのこと。
こういった顧客からの要望に応えるため、JWOシステムの更なる開発を続けることではなく、すでに導入が進められているAI技術搭載のダッシュカートと呼ばれるスマートカートに注力していくということです。
ダッシュカートでの買い物は、レジに並ばずに買い物が完了することに加え、リアルタイムでのレシート確認やクーポンの利用などが可能となっているため、今後はダッシュカートの開発と店舗導入に集中する見込みです。
今後このJWOは既存のアマゾンフレッシュ店舗での利用も削減していく意向ですが、アマゾンゴー店舗での利用は引き続き可能となるようです。 また、英国のアマゾンゴーおよびアマゾンフレッシュ店舗でのJWO利用に変更はない予定とのこと。JWO技術は今後サードパーティによる利用が中心となる予定です。
因みに今年1月にジョージア州サバンナの病院でJWOが導入されている他に、アメリカ、英国、オーストラリア、カナダの空港、スタジアム、大学のキャンパス、食料品店やコンビニエンスストア、テーマパーク、カフェなど120以上のサードパーティ施設に導入されています。