8月のメールマガジン「変化を続ける英国食品小売企業の勢力図」で、アルディとリドルの躍進について取り上げました。
2022年7月の英国食品小売価格率が9.9%という高いインフレ率を記録する中で、低価格で高品質な食料品を提供する両社に注目が集まっているという内容でしたが、2022年9月には、2008年の統計開始以来最も高い13.9%という食品小売価格のインフレ率を記録しました。
このような状況下でアルディとリドルへの期待値は更に上がっており、10月02日までの12週間の両社の売上は前年同期比で20%以上伸びました。
その結果アルディはモリソンズを抜いて、初めて英国ビッグ4の一角になりました。
*最新英国食品小売企業市場シェア(カッコ内はメルマガ配信時シェア)
① テスコ 27%(27.1%)
② セインズベリーズ 14.7%(14.9%)
③ アズダ 14.3%(13.7%)
④ アルディ 9.3%(9.1%)
⑤ モリソンズ 9.0%(9.4%)
⑥ リドル 7.1%(7.0%)
アルディ、リドルと同様に、低価格路線を進めているアズダは大きくシェアを伸ばしました。
同社の低価格PB食料品の「Just Essentials」が今回の成長に大きく寄与したようです。
大きく変わりつつある英国の食品小売市場は今後も注目です。