先月のメールマガジンでご紹介したフォーチュン誌の「2022年世界で最も称賛される企業ランキング」と共に、世界的に注目されている「働きがいのある企業ランキング」の最新版が発表されました。
トップ10および11位以下の主な小売企業のランキングは以下の通りです。
◇トップ10ランキング
順位 | 企業名 | 業種 | 2021年順位 |
---|---|---|---|
1 | シスコ・システムズ(Cisco Systems) | IT | 1 |
2 | ヒルトン(Hilton) | ホテル・レジャー | 3 |
3 | ウェグマンズ(Wegmans Food Markets) | 一般小売 | 4 |
4 | セールスフォース(Salesforce) | IT | 2 |
5 | エヌビディア(Nvidia Corporation) | 半導体 | – |
6 | アクセンチュア(Accenture) | コンサルティング | 44 |
7 | ロケット・カンパニーズ(Rocket Companies) | 金融 | 5 |
8 | アメリカン・エクスプレス(American Express) | 金融 | 10 |
9 | デビッド・ウィークリー・ホームズ(David Weekley Homes) | 不動産 | 13 |
10 | キャピタルワン・フィナンシャル(Capital One Financial) | 金融 | 9 |
◇その他主な小売企業ランキング
順位 | 企業名 | 業種 | 2021年順位 |
---|---|---|---|
12 | ターゲット(Target) | 一般小売 | 14 |
33 | シーツ(Sheetz) | コンビニ | 83 |
92 | パブリクス(Publix Super Markets) | 一般小売 | 42 |
95 | ナゲット・マーケット(Nugget Market) | 一般小売 | 24 |
毎年恒例のこのランキングは、働きがいのある企業に関する調査、評価、支援を行う専門機関であるGreat Place to Work Instituteが、1998年から世界最大のビジネス誌であるフォーチュン誌と協力して調査、発表しているもので、今回で25年目となりました。
アメリカ国内で1,000人以上の従業員を雇用している企業を対象に、610万人以上の社員から選ばれた約87万人の従業員が、それぞれの職場での待遇、社会貢献度、経営の倫理性等に対する満足度等60項目に及ぶ質問事項を5段階評価し、まとめたものとなっています。
新型コロナウイルスによるパンデミックが続き、企業で働く従業員のリモートワークが常態化している中で、従業員が平等に仕事の機会を与えられているかといった新たな質問事項が入ったのが今年の特徴です。
小売業でトップになったのは昨年同様ウェグマンズでした。全体ランキングでは3位で、昨年の4位からランクアップしました。
同社は25年連続でランクインしている超優良企業で、働きがいのあるレジェンド企業としてフォーチュン誌から表彰されています。
従業員数は5万人を超えていますが、そのうち89%が同社を働きがいがある企業として評価しているということです。
一般的なアメリカ国内の企業での平均評価が57%ということで、ウェグマンズの従業員による評価の高さが分かります。
業績好調のターゲットも昨年の14位から12位へとランクアップしました。
ターゲットの従業員のうち70%が同社を働きがいがあると回答しているということです。同社は今年に入り、時給で働く従業員の最低時給を15ドルから24ドルの範囲の高水準で支給すると発表したばかりです。
92位のパブリクスはウェグマンズ同様25年連続でランクインしていますが、昨年の42位から大きくランクを落としているのは気になるところです。23万人を超える従業員に対して手厚いキャリア開発や教育の機会を与えていることで知られており、顧客からも従業員からも高い評価を得ている企業ですので、来年の評価にも注目していきたいと思います。
(2022.5.9配信/記事作成:イオンコンパス(株)営業戦略部)