ウェブチラシの普及とともに注目を集めているのがウォルマートの開発した価格比較と最低価格保証のためのアプリ
「セービングキャッチャー(Savings Catcher)」です。
今回はこの注目アプリについてご紹介します。
(2024年10月追記:当アプリはサービスを終了しております)
「Savings Catcher」とは・・・
2014年4月にリリースされたアプリ「Walmart Savings Catcher」は、ウォルマートで商品を購入した後にレシートのバーコードをスキャンすると、近隣競合店のウェブチラシから特売情報を自動的に比較してくれます。
もしも同じ商品を競合店舗がより安い値段で広告していた場合、ウォルマートでの購入金額から他社最安値との差額を「Gadgets to Gift Cards」というeギフトカードでバックし、ウォルマートの店舗での支払いに利用することができます。
実際に、試してみました。
①「Walmart」のアプリをダウンロードします
※使用に際しては、簡単なユーザ初期登録が必要になります
(機種やアカウント情報にもよりますが、日本では基本的にこの「Walmart」アプリのダウンロードはできません)
②ウォルマートでの買い物を済ませた後、レシートを片手にアプリを開きます。
③このウォルマートアプリの中は他にも商品を探したり、近隣のお店を検索できるなどの便利な機能があります。セービングキャッチャーを利用するには二つ目の「Savings Catcher」をタップします。
④利用方法はいたってシンプル。オレンジの「Scan a Receipt」を選択すると出てくるスキャン画面で、レシート下部のバーコードをスキャンします。
⑤読み取りを開始しています。
⑥レシートの登録が終わると以下の画面が表示されます。
後は、ウォルマートに競合調査をお任せし、ウォルマートよりも安い価格のものがあるか、登録したメールでの通知を待つばかりです。(3日以内に回答がきます)
⑦そして、3日後・・・登録したアドレス宛に通知が届きました。
他社の同一商品でより低価格のものが見つかったので、高かった金額をウォルマートeギフトカードとして還元します!
というご案内です。嬉しいですね。
これは次回以降にウォルマートに足を運んだ際に値下げクーポンとして利用できます。
この施策で再度お客さまにも足を運んでもらえる、更にウェブチラシを見比べなくてもウォルマートが常に価格調査をしてくれるという安心感から、価格志向のお客さまはウォルマートに足を運んでくださる・・・という優れた囲い込みの仕組みです。
一方で、安い商品が見つからなかった場合の通知は次の画面が表示されます。
「次こそは!」と思うか、「良い買い物ができた!」と思うか・・・はその時次第ですが、ゲーム感覚のワクワクした気持ちが得られます。
ただし、「Savings Catcher」はあくまでも同一商品に対しての価格比較ですから、各社のPBは比較対象外です。
ウォルマートで購入した商品が、他社でウォルマートより安い類似PB商品が販売されている場合でもそれは価格比較の対象外となります。
ウォルマートのアプリ「Savings Catcher」に対抗するためには、いかに魅力あるPBをそろえるかがポイントになりそうです。
ウェブチラシが日本でも普及し、同様の仕組みが導入される日が来るのでしょうか。
デジタルの進化によって、変遷する価格競争からますます目が離せません。
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